もっと理解をすべき!広汎性発達障害のコミュニケーション。
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コミュニケーションって難しい。患者さんとでもそうだが、職場でもなかなかうまくとれない。ただ、コミュニケーションが難しいだけでなく、発達障害が邪魔をしている可能性もある。
コミュニケーション障害という言葉をよく耳にするが、いったいどういうことなのか。
リハビリ学校時代に、なかなかコミュニケーションがうまくいかず実習を辞退していく同期もいた。理学療法士でも、職員と患者とコミュニケーションがとれずに本人がストレスとなり、退職していったものもいる。
芸能人や歴史上の人物でも発達障害があることが知られているし、自分でカミングアウトしている芸能人もいる。もしかすると私自身もそういう発達障害がある可能性がある。身近にあるものと認識してもらいたい。
広汎性発達障害
私が教育していた理学療法士がこの障害と精神病院で診断された。
広汎性発達障害は、発達障害の1つである。このほかに、学習障害や注意欠陥・多動性障害がある。
広汎性発達障害(PDD:pervasivedevelopment disorders)
とは、自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性
障害、特定不能の広汎性発達障害をふくむ総称です。
発達障害情報・支援センター
名前の通り、多くの障害を含んでいる。
広汎性発達障害の主な症状
社会性・対人関係の障害
コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
行動と興味の編り
これがすべてではないが、代表的な症状が上記である。
詳しく内容が書いてあったので、参考にどうぞ。
コミュニケーション
コミュニケーションがとれないといっても、私が教育した理学療法士は普通に話はできる。何せ、実習もクリアし国家試験も通っている。国家試験は机に向かう勉強だからコミュニケーションは必要としないが、実習はある程度、コミュニケーショも評価の対象にはいっている。
普通に話はできると書いたが、普通の基準がわからないので一概に普通とは言えないかもしれない。
普通に挨拶はできる、こちらの話したことに対しては答えるくらい。問題だったのは話しかけるとおどおどする、自発性がない、何度も同じ失敗を繰り返す。何度もそのことを注意するが、一向に改善しない。
例えば、仕事の準備でリハビリ室のポットに水をいれるよう頼むが、水をいれるだけで電源をいれていない。言われたことならできるが、それ以上のことは難しいのだ。3,4回目でやっと電源までいれるようになった。
仕事でも1から10どころか1000くらい説明していた。自分ではわかりやすく説明しているつもりでも、彼が理解できなかったので、やり方もいろいろ試行錯誤した。後悔しているのは、なぜ理解できないのかと苛立って怒ったりもしたので、それも彼のストレスになってしまったのだろう。
得意なことがずば抜けていることがある
有名な作曲や俳優業がいるみたいに、才能がずば抜けてあることもあるようだ。
また、運動神経がものすごくなんでも球技ができるやつもいた。デザイナー級の服を作るやつもいる。スーパーファミコンのロックマン(ちと古いけ?)を一回も死なずにクリアする猛者も。とんでもない才能である。
彼も空手はずごい。学生時代に全国大会までいっているのだ。段も確か3段くらい
もっていた。まだ20台前半である。
すべてがそうとは限らないと思うが、1つのことに対する集中力は並みではない。
もっと教育者が責任をもつ
広汎性発達障害は身近なものだから、もっと教育する人達の教育が必要ではないかと思う。
それは学校、実習指導者、職場の指導者。
だから私は勉強不足であったので、彼を追い込むような教育になっていたかもしれないのだ。本当に反省している。
彼がどういう性格を知りたかったから、彼が行っていた実習指導者にも電話して聞いた。
「コミュニケーションが苦手なところもありましたが、若いこだから仕方ないでしょう
まじめないいこでしたよ。」
ふざけんな!!!ちゃん学生をみてるのかと言いたかった。このありさまだから学校側ももちろん彼の障害のことは把握していないだろう。
今現在、彼がどうしているかはわからないが、風の便りにきくと病院見学で落とされ面接までいかないそうだ。
病院治療もかかりつけのドクターの話によると、彼が障害と受け入れないと治療ができないとのこだ。
本人は受け入れようとしない。それは当たり前だ。今までの人生を大げさに言うと否定してしまうし、怖いし認めたくないと思う。
せっかく理学療法士まで取ったのに雇ってもらえないとは本当に無念である。それならはやい段階で仕事を変えるべきだったのだ。
どこが悪いとは一概に言えないが、発達の過程で両親や学校、病院が気づいていくのが一番大事なのではないか。そういうシステムがあるとは思うが、まだまだ未熟なのだろう。障害をどう判断するのかも難しいときくが、行政は啓蒙活動、病院側からの働き、両親への障害の理解などやるべきことをしっかりやってもらいたい。
そうすればまた道が違ったかもしれない。