患者さんをモルモットだと思わせる医療人の特質。
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ちょっと腑に落ちないことがあるので書きます。
患者さんから、言われたことが頭にひっかかってるんですが・・・・。
その方が、研修医がたくさんおられる大きい病院に入院していた時のことです。
入院中に研修医が担当したみたいです。
「俺はモルモット」だったよ。
そう言われていたのが印象に残っています。
研修医が勉強する環境は必要だと思います。
リハビリでも学生実習や新人の時は、研修医と同じようなものですよね。
医者やコメディカル(リハビリ職や看護師など)は患者さんの病気など、リハビリ内容などをまとめ学会で発表していくのですが、その際に患者さんに多く時間を取らせてもらって、関わることがあります。
そういう研究発表などに協力してもらうので、実験体とういうイメージが患者にあるのかもしれません。
しかし、問題はもっと違う所にあると私は思っています。
学会の目的
学会とは学者相互の連絡、研究の促進、知識・情報の交換、学術の振興を図る協議などの事業を遂行するために組織する団体。
-広辞苑ー
自分が関わった患者さんの治療内容を(以下症例)研究や考察などをして、発表してしていくのです。
医療の進歩のために要不可欠なのです。
面白い症例
理学療法士と医者、または理学療法士同士で
「おもしろい症例だ、学会で発表しよう」という会話をよく聞きます。
この表現どう思います?
あまり見られない症例に対してそういう発言をしていることが多いと考えます。
治療の研究しがいがあると捉えられているのでしょうけど。
面白い
①気持ちが晴れるようだ。愉快である。楽しい。
②心をひかれるさまである。興趣がある。
③一風変わっている。滑稽だ。おかしい。
④思う通りで好ましい。
-広辞苑ー
何も面白くないですよ。
どういうつもりで、そういう表現を使うのかは私には理解できません。
失礼ですよね、病気で苦しんでる人に対して
はっきりいいます。
この場合の
面白いという表現、私は嫌いです。
もちろん、その方達は患者さんの前では、「おもしろい症例」など言いませんが・・・
心の中ではそう思っているのが、患者さんに伝わるのでないでしょうか?
私が体験したこと
医大の解剖実習でも非常に不愉快に感じたことがあります。
理学療法士が医学生の解剖実習を見学させてもらった時のことです。
ご遺体を解剖させてもらうのですが、ものみたいに扱うのです。
本をご遺体にドン!!
と置くのです。
患者さんに対して難しい症例、簡単な症例という表現をよく先輩PTがよくします。
どうにかならんとかなあ
その表現。ましては患者さんに聞こえるくらい大きい声で話します。
SEKAINOOWARI。
実習の時にお世話になった病院は、患者さんを100人くらい囲んで何人も治療して検討を行います。
患者さんにはもちろん許可得てしています。
しかし、
いくらリハビリの技術向上といえど、ちょっと患者さんが見せ物的な感覚は受けました。
環境がそうさせている
ある知りあいの
病院の女性理学療法士に聞いてみました。
ちひろ🐢 「面白い症例って表現ってどう思う?」
女性理学療法士
「時々使うなー、
勉強できる症例って意味でもあるけど。」
ちひろ🐢 「そもそも、面白いって表現自体がおかしいくない?
患者さんは苦しんでるのに、
また、患者さんは聞いてないからと言ってそういう表現は不適切なのでは?」
女性理学療法士
「そこまで考えたことがないよ。
よく考えたら安易に使う言葉ではないね。」
言われて見ればわかるみたいです。
そういう環境で普通に使っていたから何も気に留めていなかったみたいですね。
環境が、そうさせてしまっていることが問題なのです。
思いやる心を育てましょう
当たり前のことを言ってますが。
また、弁明するわけでないですが、医療人がみな思いやりがないと言ってるわけでないですのでその変誤解しないでくださいね。
少しでも思いやりの心を持つ医療人が増え、患者さんが気持ちよく医療サービスをうけれればと思う気持ちで書いています。
よく専門学校や実習時代の病院先に、医療人としての心構えなを耳にタコるほど言われたが、綺麗ごとですね。
現実はモルモット風潮・・・・・。
冗談じゃない!!
学校の教育の在り方から見つめなおすべきです。
患者さんは物ではありません。
繰り返しそういう人達を排出しているということになりますよ。
形だけ取り繕っていてもいずれぼろはでるということです。