禁煙成功方法!ニコチン置換療法
スポンサーリンク
「意思が弱いから禁煙ができない」人も、今は禁煙ができる時代になっていますね。それは意思の問題ではなく、「ニコチン依存症」という病気が原因だからです。このニコチン依存が強い人ほど、実は禁煙がしやすいのです!
ここではニコチン置換療法に関してお伝えしていこうと思います。
<そもそもニコチン依存症って?>
ニコチン依存症(ND;Nicotine Dependence)には、①身体的依存と②心理的依存があります。喫煙開始年齢が低いほど、ニコチン依存症になりやすい傾向があります。
①身体的依存
喫煙すると爽快感を感じたり、気分が落ち着いたり、リラックスできるのは、ニコチンが神経伝達物質の代わりに脳内に快感・報酬感を感じさせています。それを繰り返すことでニコチンがないと脳神経細胞が正常に働かなくなってしまい、ニコチン依存になってしまうのです。
そのためニコチンが切れると、イライラしたり、タバコが吸いたいという欲求が出現したりと、いわゆるニコチンの離脱症状が現れます。
②心理的依存
喫煙していてよかったという良い記憶や、昼ご飯・夜ご飯の後に吸うなど、生活の一部に喫煙があることを心理的依存といいます。心理的依存の離脱症状は、禁煙開始から3日以内がピークで、その後は徐々に消失していきます。心理的依存の場合は、「食後の一服がないと・・・」と喫煙習慣が身についている分、身体的依存より禁煙が困難であると言われています。
<ニコチン置換療法とは・・・>
喫煙者に特有の禁断症状を緩和するために、ニコチンパッチやニコチンガムなどを使用し、タバコの代わりに薬剤からニコチンを摂取し禁煙へと導く療法です。それら薬剤には、ニコチン以外の有害物質は含まれていません。
ニコチンパッチなどは循環器、呼吸器、消化器などの病院にて、医師の指導の元、処方されます。今現在は保険診療ではないため自費負担となります。
吸収されるニコチン量は、喫煙によって吸収するニコチン量より少量です。また、緩やかな血中濃度の上昇を示し安全に使用できます。煙を吸ってニコチンを取り入れる習慣を、完全にニコチンパッチに置き換えてしまうことから始め、その後のニコチン補給量を段階的に減らしていき、禁煙していくのです。
<ニコチン置換療法の種類>
基本的にニコチン置換療法の際は、タバコとの併用は禁止になっています。
またニコチンパッチとニコチンガムの併用も禁止とされており、ニコチンの過剰摂取の危険性があります。
-
ニコチンガム
特殊なガムの素材にニコチンが含有しており、口腔内の粘膜からニコチンが吸収されます。口寂しいという時にもガムなら効果的なんです!
ニコチンパッチと比べて使用方法が少し細かいですが・・・
・ガムは一回に一つ。約30~60分かけてゆっくり噛む。
・唾液はなるべく飲み込まずに切る
・噛みすぎない。(10回~15回程度)←この時ニコチンがゆっくり放出されていく
・頬と歯茎の間にしばらく置く(味が無くなるまで)
・間に休憩を取る
・ニコチンの吸収はニコチンパッチよりも早い
・最初は一日12個程度
メリット
喫煙の欲求をすぐ対応できる
いつでも使用できる など
デメリット)
嘔吐、咽頭刺激、腹部不快感
歯が悪い人は使用できない など
-
ニコチンパッチ
ニコチンパッチは肌に直接貼る湿布のようなもので、皮膚からゆっくりニコチンを吸収させます。朝貼って寝る前に剥がすというものです。パッチ自体に微量の独特なにおいがありますが、他人が臭うほどの強い臭いはありません。皮膚への刺激を軽減させるために、毎日場所を変えて貼付しなければありません。
・パッチを貼っている間の喫煙は禁止
・ニコチン量を徐々に医師が軽減していく
メリット
朝貼って夜剥がすだけの1日一回
使用費用が安い
使用していても他人にバレない など
デメリット
皮膚が弱い人はテープまけしてしまう
頭痛、吐き気、めまいなどの副作用がある
ニコチン吸収に時間がかかる
激しい運動をするときはパッチを外さないといけない など
私の場合は、身体的依存より、習慣になっていたため心理的依存が大きかったのですが、ニコチンパッチを使用し、約1か月半経過しています。しかしニコチンパッチを使用していたのはトータルで5日間ほどでした。
禁煙を始めたばかりの週はニコチンパッチが必需品。しかし苦しい離脱症状から脱却し、ニコチンパッチを付けても付けなくてもあまり変化を感じなくなり、貼らない日が続きました。
規則正しく使用せず2週間が過ぎた時です。とても暑い日で、なんとなくイライラしてタバコが吸いたい気持ちになったので、朝ニコチンパッチを付けました。そして午後。とてつもない吐き気とめまい、そして動機に襲われました。
原因としてまず一つ目はニコチンを受け入れない体になっていたこと。ニコチンを突然摂取したことで、初めてタバコを吸った時のような状態になったため、気分が悪くなった時と考えられます。2つ目は暑い日であったこと。ニコチンパッチを付けている間は、汗を掻くような激しい運動は控えなければいけません。汗を掻いたことで、ニコチンが血中に多く吸収されてしまったことが考えられます。
経験してわかったことは、処方されて副作用がなければ、継続的に使用してください。
私のように断続的に行うと副作用が出現しやすいです。お気をつけください。
参考文献
中村正和 らくらく禁煙ブック
中村正和 明日からタバコがやめられる