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継続は力なり。のろまな理学療法士ちひろのブログ

メンタルについて知っておこう!理学療法士が教えるメンタル面

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メンタル(精神面)が弱い

・マイナス思考になりやすい

・自分に自信がないので、物事に憶病になりやすい   など

身体機能が万全であっても、精神面が弱ければ、十分なパフォーマンスが発揮できず、結果に影響が出てしまいます。

特にアスリート選手の場合、メンタルに関してのトレーニングは身体面のトレーニングと同じ、もしくはそれ以上に重視されています。

理学療法士はスポーツをしている人が患者さんになる場合があり、知っておいて損はありません。メンタルはどのようにすれば強くなるのでしょうか。



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メンタルが弱い人の特徴

 

メンタルが弱い人は自分で自分を追い込む癖があり、プレッシャーに弱く、自分の実力をここぞという時に出しきることができません。

それは自分の頭の中で失敗場面を想像してしまうマイナスイメージをすぐ想定してしまうからです。「失敗したらどうしよう」というマイナス思考から不安感を招き、結果として肉体にも影響を与えてしいます。

プレッシャーに強い人は、不安がないわけでも克服しているわけでもありません。ただ「不安」をリアルなイメージで想像していないのです。

 

 ・あがってしまう

 ・迷惑をかけたくない

 ・欠点が気になる

 ・体調や怪我が気になる

 ・技術に自信がない

 ・あせってしまう

 ・負けることが恐い

 

スポーツだけに限らず、仕事や習い事などでも同様のことが言えます。

 

<不安が強いと・・・>

不安感や緊張感があると、アドレナリンというホルモンが出ます。

これが多くなると潜在意識からの伝達がうまくいかず、緊張で体がガチガチという状態になります。

逆にチャレンジの気持ちを持ったときに出るチロトロピンというホルモンによって集中力が高まり体が活発に働くということもあります。

 

<脳の力を鍛えることがマイナス思考を克服できる>

体を動かすのは筋肉、その筋肉の動き方は、脳からです。

スポーツでよく言われる「心・技・体」の心は、緊張感や不安感に苛まれずに、いつも正確な司令が脳から伝わる状態を作れという意味です。

まずはネガティブな発想はすべて捨て去ることが重要です。プレッシャーに弱い人は、いかにポジティブな発想を持つことができるかが大切になります。

マイナス思考を攻略するために

1 自分の不足している要素を把握する。

2 弱点をポジティブな要素に言い換える。

3 自分にとって良い光景を思い浮かべる(積極的にアピールしているところ、やる気満々で何かを楽しんでいる様子など)

4 プラスのセルフトーク(いわゆる独り言)

5 プラスの態度(落ち込んだ態度、落胆した態度はNG)

これらを朝と寝る直前に行うと良いです。その時間帯はα波がでているからです。

上の5つを毎日の日課にしていくと記憶回路ができ、自然といいイメージでしか考えないようになっていきます。

イメージをうまく定着させればそのとおりに体を動かすこともできるはずです。

メンタルトレーニングの一つ「イメージトレーニング」は、そういう脳の仕組みを利用する方法なのです。

 

<α波の効果>

α波というのは、人間の脳波の一つで、リラックスしているときに強く出る波長で、α波の強い人はそれだけ他の人よりリラックスできているということになります。

リラックスといっても、半分眠っているようなのではなく、体から無駄な力が抜け、意識はクリアになっているという状態で、このα波状態が潜在能力を発揮させるだけでなく、暗示などメンタルトレーニングを高めるうえでもベストなのです。

試合、練習のイメージをα波を出して行なうと意欲や集中力が高まります。

有名な音楽家、発明家などは、その作業中にはα波を出しているそうです。

 

<リラックスの練習>

息を大きく吸いながら、上半身にグッと力を入れ、しばらく筋肉の緊張を実感します。

次に、息をゆっくり吐きながら、体の力をぬいていきます。

力を抜いたときに「力が抜けていい気持ち」と、心が満足感にひたるのがポイントです。

この筋弛緩法を1日5分間でも行ってみましょう。

緊張と満足感の反復を脳が記憶することで、体が自然と緊張状態とリラックス状態を覚えることになり、メリハリがつきます。自律神経系においてもバランスがとれますし、体にとって良い効果が表れます。

 

<音楽をうまく使う>

音楽療法というリラックス法もあるくらいで、音楽をうまく利用すればメンタルトレーニングの効果もアップします。ストレス解消や気分転換でなく、試合前にやる気を高める(サイキング・アップ)、睡眠促進や心地よい目覚め、イメージトレーニングの促進にも役立ちます。

ポイントは自分の好きな曲、心地よい曲を選ぶことです。

よくリラックスするには「クラシックの名曲が良い」など言われますが、それは間違っているそうです。クラシックの曲は静かになったり、激しくなったりと一貫性がないため、人のメンタル、自律神経にとってはストレスにしかならないようです。リラックスしたい場合は一定のリズムがある曲を聞きましょう。